今回は、前回の投稿で9/9に建てたポジションの意味を知り、オプションの損益(プレミアの変化)の見方を学んでいきましょう。
22_10月限OP ←ポジションの記録(10月限)
9/9に建てたのは、次のふたつのポジションでした。このときの日経平均は28215円でしたからSQ値も25500円と30750円の間に入ると予測しました。したがって、プットとコールをそれぞれ売ります。
10/P/25500/売/@77 ←プット(25500円までは下がらない)
10/C/30750/売/@13 ←コール(30750円までは上がらない)
プット側
28215-25500 = 2715円
コール側
30750-28215 = 2535円
現在の株価に対し、プット側は2715円、コール側は2535円の変動が許容できるという判断です。
ところで@77と@13はそれぞれオプションの単価で、プレミアムと呼び、それぞれ1000を乗じて円換算されます。
10月限の振り返りですが、3連休明けにCPIがあり、大きな株価変動に巻き込まれるのを嫌い、連休前にポジションを解消し、落ち着いた頃に再度ポジションを建てることにしました。
ポジション解消時は下記のように決済しました。
10/P/25500/売/@77 → @48
10/C/30750/売/@13 → @19
10/C/30750/売のプレミアムは6大きくなっています。6,000円の損失です。
10/P/25500/売/のプレミアムは29小さくなっています。29,000円の利益です。
このように、SQ日を待たずに決済をすることもできます。日経平均が跳ね上がるとき、ポジションによっては追加の証拠金(追証と呼ばれる)を請求されることもあります。
教科書には「必要委託証拠金は受入証拠金の1/3までとすること」と、良く記載されています。
SBI証券のスマホアプリでは、必要委託証拠金と受入証拠金の金額を確認できますので「だいたい1/3」になっていることを確認しましょう。SBI証券だけでなく他の証券会社のスマホアプリでも多分見れるはずです。
そして上記決済の後もカレンダーを見ながら、リスクを熟考し、ポジションを建てたり消去したり決済を繰り返し、最終的に10月限のポジションはSQ日まで持ち越しました。SQまで持ち越したのは、下記4つです。
C28500買 @15 → @1 ▼15,220円
C28250売 @28 → @1 △27,780円
P24750売 @20 → @1 ▼20,220円
P25250買 @33 → @1 △32,780円
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25,090円
SQ日までの利益と合わせると、前回SQ日から今回SQ日までで、約70,000円の利益となります。証拠金は150万円で取引しているので、利回りに直すと4.67%/月 となります。
時々刻々と変化していく日経平均と建てたポジションとの距離を常に監視し、設定した安全率を管理していくことが負けを最小限に抑えるツボと考えます。
これを怠ると、忘れた頃にドカンとやられますので、本格的にオプション取引を始める前から是非覚えてほしい習慣です。
話は前後しますが、プレミアムについて覚えてほしいルールを以下に記します。
プレミアムの基本ルールです。
1.保有している権利行使価格に日経平均が近づいてくるとプレミアムが上がる
2.プレミアムが上がると、売りは損失が出る
3.プレミアムが上がると、買いは利益が出る
プレミアムのルールを簡単にですがまとめさせていただきました。11月限では、練習として、SQ日まで日経平均の変化とプレミアムの変化をそれぞれ眺めてみてください。何か気づくと思います。
11月限も、ポジション公開をしていこうと思います。私はまだ初心者ですので、初心者の目線には当然一番合わせやすい経験者だと思います。
これから作成する教材資料もそんな者がつくった初心者向けのものとなりますが、一緒にスキルを高めていきたいと思います。